Googleフォトがおもしろい
これ、人によってはNik Softwareの買収をきっかけとする人もいれば、色々調べてみると
さかのぼること10年前にNeven Visionという会社を買収したあたりからこの流れはあったようです。
もう2006年から世界を見越して画像認識を技術としてAcquireしていたのでしょうか。
① ビデオの価値向上
② 思い出を一カ所に集約
③ 保管することを楽しめる
① ビデオの価値向上
私はサービス開始当初から、業務上の調査を兼ねて使っています、一年ほど前に追加になった動画に関する機能が逸脱しています。
それはビデオの自動編集機能とストーリー作成機能です。
これまでビデオと言えば、ビデオカメラを買ったは良いものの撮ったら撮りっぱなし。
撮ったものを見なくなり、見ないから撮らなくなる、という悪循環な感じがしているのは私だけではないはず。
iPhoneでは高画質な動画が手軽に撮れ、また閲覧もいつでもできるが、結局容量の都合から自粛するように。
GoProは面白いし、色々な今までとは異なる画が撮れるものの、いつも撮れるわけではない。
要は動画の消費が、個人撮影コンテンツだと難しかったのが市場全体としてのハードルだったのではないかと思います。
キヤノンがPowerShotに内蔵した機能として、撮ったスチルの4秒前にさかのぼって動画を同時に保存してくれる機能がありますが、これを一日単位でまとめて一本の動画にしてくれるのが、消費方法としては一番気軽でかつ理想に近かった。でもこれでは瞬間しか撮れず、4秒を計算しないと決定的瞬間が撮れない。
それが、Google Photoがもたらす効果として、いくつかある動画をクリップとしてハイライト集を自動的に作ってくれること!
そう、保存したクリップをまとめて、ショートクリップを作ってくれます。
我が家ではこれで撮ったスチルとムービーを合わせて何本も傑作ビデオを作ってくれています。
そしてこれにより正直この機能で、この一年間にビデオを撮る機会が増えました。
そう。我が家における、そして多くの人にとって、ビデオの価値が向上したと言えます。
② 思い出を一カ所に集約
上記のビデオ自動編集機能が、散乱したビデオクリップを自動的に集めて消費しやすくしてくれるように
他にもスチルを中心に、exifの位置情報、時間情報などをスチルのコンテキストと一緒に読み込み、 一つのストーリーを作ってくれりる。
例えば、先日息子を連れてマンハッタン中を一泊二日で回った際、
それぞれの場所や移動もアニメーション表示してくれて編集してくれますので、 単に写真が羅列したアルバムを作るよりも何倍も楽しめるインタラクティブなアルバムが楽しめます。
しかもこれが全て自動!
でもこのストーリー作成機能に素晴らしいのが、容量が無制限になったことが素晴らしい。
もちろん無制限になったとはいえ、制約はあります。
スチルなら16MPまで、ムービーは1080p。
そもそもJPEGで撮っている人なら、カメラの全画素で撮っている人はどれぐらいいるのだろうか。
ムービーなんてそもそもコンシューマーが4Kを保存できるほどのパワーのPCや容量のHDDを持っている人は少ないのでこれでOK。
もちろんこだわる人は、RAWをアップしても良いが、そうなると15GBの無料スペースがすぐにいっぱいになる。
それ以外なら、要は事実上なんでも画質劣化が実質的になしでアップできる。
そうなると結局普及するに至らず。
それがこれなら画質を維持したまま、無料に。
正直、今まで2000年以降撮りためたデジタルイメージを全部アップロードしようか迷っています。
③ 保管することを楽しめる
一旦保管を始めてしまえば、それっきり。
ではありません!
上述の動画自動編集に、静止画の編集、ストーリー作成、GIFアニメ作成、など多くの自動編集を提案してくれる。
そう、使えない、又は欲しくない、好みでない編集ももちろん機械だから出て来る。
そもそもスチルやムービーの世界なんて主観の世界。
でもGoogle Photoではこういった自動編集がアシスタントと呼ばれるページにて次から次へと提案される。
提案は蹴っても良し、ライブラリに保存しても良し。
それによって、保存することが楽しくなる。
楽しいと、もっと保存したくなる。
保存がトレードオフなしに無限にできる。
もっと楽しめる。