そういうことか! GoProの真の姿。
GoProのことを、アクションカメラ市場として、又は安価なデジタル使い捨てカメラぐらいにしか見ていない、既存のカメラメーカー及びカメラ市場は間違っている。
GoProは、アクションカメラでも防水カメラでもない。
根底にあるのは、データ収集機であること。
この記事では、GoProを取り巻く市場を「POV(Point-of-view)イメージング市場」と呼んでいます。
そしてそのPOV市場を構成する3つの要素は、
①アクションカメラ
②ライフログカメラ
と定義しています。
ご存じの通り、①②③のいずれにおいてもGoProは市場を圧巻しておりますが、それぞれの要素においてGoProの競合を以下のように挙げています。
① GoPro vs. SONY、iON、Panasonc、など
② GoPro vs. Narrative、Autographer、iON
これらは「今」を見るとそうですが、結局のところGoProはいずれの市場でも圧倒的な存在感で、ケチをつけるメーカーはいても明確な代替製品の提案・訴求は出来ていません。
「GoProは何なのか。」
この質問の正しい答えを導き出せていないからだと思います。
結局のところ、GoProとは究極のマシンビジョンなのでは?と思っています。
センサーにレンズを取り付けた究極のデータ収集マシーン。
ほぼ垂れ流しに近い形で何でも撮れる。
撮ったコンテンツは好きに使える。
すなわち、ユーザー次第で、なんの目としてでも使える。
究極のマシンビジョン。
マシンビジョンの目は究極的には、映像をデータとして収集する機械。
映像は美しい必要はなく、目を見張るような彩も必要ない。
その場、その瞬間をピクセルという単位で捉えればそれで良い。
レンズカメラ。
ボックスカメラ。
どれもデータ垂れ流しで、あくまでも目として使いたい場合。
もちろん、使い方(=アプリケーション)は様々で、
その中の一つに、映像コンテンツクリエーションは含まれる。
ただ、それがメインではなく、あくまでも目が捉えたデータを芸術に使うのは一つの使い方に過ぎない。
もしかすると既存のカメラメーカーが乗り越えられない壁はそこにあるのかも知れない。
◆参考文献:Lines Blur As Cameras Get Smaller